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「極端な苦境はいいチャンス」




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協会の記事ではありません

東海ダンマサークルの法友仲間の所感です。

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「極端な苦境はいいチャンス」 【スッタニパータ第五章・彼岸道品】の213頁に「極端な苦境は、いいチャンス」を読みました。私にもそのような恵まれた機会がありました。 ある日、ウンコが出にくくなり検査するとステージ3bの直腸癌でした。手術をしてもらい無事退院しました。その後医者から5年後の生存が危ういので抗がん剤治療をするように勧められました。 その時、私の心の中には抗がん剤を使用して長生きをするべしという意見と抗がん剤を使いたくないという意見が2つありました。 さてこれをどうしたものか。抗がん剤は使いたくないという気持ちが強い。よし無しで行こうと思うのですが、別の心がいえそれは危険だダメだ。これの繰り返しで考えが堂々巡りです。 どうしようどうする。暫くしてから今まで体験したことのないような、怖い何とも言えない恐怖感が出てきました。 死ぬ時は死ぬ。生まれたものはいずれ必ず死ぬのだ。と私の知識はそう囁きます。それがどうした?何か今役に立つのか?屁の突っ張りにもならずです。 自分に言い聞かせました。逃げずに向き合うのだ。この場から逃げるな。困難に向き合う自分の度胸を信じていました。 心の中は何とも言えない影のようなものが出たり消えたり。苦しい。何か怖いものが私に覆い被さってくるのです。 恐ろしい怖い力に引っ張られる。なんとしてでもそちらには行かない。絶対行かないぞそんな感じです。 事態はますます深刻になりどこにも逃げ場はありません。 私はなんとしてでも生き延びたいと思いました。 これほどの苦しみはこれまでの人生で初めての体験です。 しかしだんだん引っ張り込まれる。いや私はなんとしても生き延びる。生きのびたい。 突然強い見えない大きな力がパリパリ感ときて私は体が行き裂かれる。裂ける。あ〜〜 思わず分かったもう死んでもいい。ハイ死にます。死を認めますという心の声が出た。 その瞬間、黒い雲がパっとなくなって青空が出ていました。恐怖がすっかり消えたのです。どうしようもないほどの強い恐怖でしたが消えたのです。本当に驚きました。体の力も抜けて軽くなっていました。 この苦しみを乗り越えた心の様子は言葉ではうまく表現できません。 この苦しみ体験から約一ケ月半後に、友達共に2005年11月20日「関西月例瞑想会」に初参加して仏教徒になりました。 人生で最も重大な事は何でしょうか?死です。それ以外にありません。死は世の中で最も重大なことでもありす。 その死に、人から聞いたものではない、自分でちゃんと体験しないと意味がないということをスマナサーラ長老に教えていただきました。 実践・体験・読書ですね。 ありがとうございます。

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