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『仏教徒』

更新日:2019年3月12日

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協会の記事ではありません。 吉水 秀樹 安養寺住職 のfbより紹介です。

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『仏教徒』

 仏教徒・仏教者とは何でしょうか? 何をもってそう言えるのでしょうか。衣類や持物、外見で判断できるのでしょうか。組織に所属して信者になれば仏教徒なのでしょうか。自身を仏教徒だと思っている人は本当にいつでも仏教徒なのでしょうか。  私は仏教徒は、外見や行為によるものではなくて、現実の瞬間にその人がどのようなこころで生きているのか、その生きざまによるものだと思います。

★人間としての道徳を理解して、道徳を守ろうとする。人も他の生命も害することなく優しくある。そうなれないときでも、そのような努力を怠らない。人間らしく生きる道しるべとして、『戒』sîla =道徳があるのだと思います。

★こころの静寂をこのむ。こころは四六時中放っておけば刺激を求めて止むことを知りません。気づきを通じて、そのこころの静寂を愛する。これを冥想と言うのでしょうか。『定』という言葉は、こころの静寂、冥想を生活の中軸にして生きることだと思います。

★このような生き方を実践すると、世俗に流されている人々とは、次元の異なった生き方へと進むことができます。ものごとの見え方、聞き方、考えに変化が現れます。焦って答えを選ぶような生き方から離れて、沈黙する喜びがあらわれます。厭離をこのむこのようなこころの変容を『智慧』というのでしょうか。

 若い頃は「仏道とは三つを学ぶことである。三つとは戒定慧のことである」と杓子定規に理解していましたが、今は自然にこのような生き方が楽だと思うようになりました。


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