電子書籍『それならブッダにきいてみよう 瞑想実践編②』(アルボムッレ・スマナサーラ著)

最終更新: 2019年1月10日



電子書籍『それならブッダにきいてみよう 瞑想実践編②』(アルボムッレ・スマナサーラ著) から、1章丸ごとポスト! 瞑想ビギナーから中級者まで、今すぐ使えるtipsがいっぱい詰まっています。

〈2:常に〝気づき〟を入れて生活することの難しさ〉

[Q] 瞑想実践をしていて、なるべく気づくように努力しているレベルなのですが、私の今の生活では朝起きてから、会社で仕事をして、家に帰って眠りにつくまで、常に気づきを入れて生活することが全く想像がつかなくて、あり得ないと感じました。あまりに道が遠いというか、一生懸けてやっても、少しも近づけないと思えるほど打ちのめされました。どうしたらいいでしょうか?

[A] ・「別世界に気づく」という智慧

あなたはただ「あぁ、別世界だな」と俗世間と出世間の差を感じただけです。それは智慧なのです。落ち込む必要はありません。あなたにあるひとつの智慧が現れたのです。

例えば朝起きて、会社に行って仕事をして云々というのは現象・幻覚の世界でしょう。「求める世界」です。仏道は「求めない訓練をする世界」ですから、噛み合うはずが無い。それがわかったのです。だから、それは実践不可能ということではなく、それぞれは別な世界であると理解して、会社に行って仕事をすればいいのです。しかし仕事をしていても、「物事は流れるのだ。こんな仕事のことで悩まないぞ」とこころを決めて、あなた自身で気づく方法(観察の仕方)を発見しなくてはいけません。

俗世間と出世間が別世界であるという事実に衝撃を受けた人々は、お釈迦様の時代にもいました。ショックは受けていいのですが、精神的に落ち込む必要はありません。心配しないでください。方法はいくつでもあります。例えば仕事であっても無執着でやってみれば、とても面白いのですよ。何にもとらわれないでただ流れていく……という感じで仕事をしてみる。物事は流れていく、私も流れていく。そうやって観察するならば、例え仕事をしていてもつねに安穏にいられます。



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