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協会の記事ではありません。
サークル仲間の所感です。
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6月7日 瞑想日記 『愛と慈しみ Love & Compassion』
初期仏教に出会うまで、私は慈悲の世界などまったく考えたこともなく、私の脳みそには無い世界で、理解もできませんでした。思えばそれが私の不幸の元凶で、こころに深く刺さった毒矢でした。この矢は生まれた生命には大なり小なり刺さっています。どの時点でそのことに気づき、手遅れにならないうちに抜き去らなければなりません。今は、この世の中にある悩み苦しみは、その毒矢に気づく為にあるようにさえ思えます。
愛(Love)は相対的なものです。悪いものでなくても、好きなものがあれば、同時に嫌いなものがあるということになります。また、愛も愛情も感情であり、不安定さがあります。
愛は別の言葉で言うなら、執着とも言えます。特定の対象に自分の感情を注ぐことです。愛はそれほど尊いものでもなく、ヘビでもカエルでもします。
これらに対して、慈悲の世界(Compassion)は、相対的なものではありません。安定した安らかな世界です。一切の対立がなく、選択もありません。頭で理解することでなく、ただ一つの方向にこころを向けることだと私は思います。
それを端的に表したものが、ブッダの説いた真言であり、
【すべての生きとし生けるものが幸せでありますように】
sabbe sattā bhavantu sukhitattā.
サッベー サッター バワントゥ スキタッター
という言葉に要約されています。
私は教えられたとおりに、この言葉を四六時中念じる(唱える)ことで、私のこころに慈悲が芽生え、毒矢が抜かれたと思います。
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【すべての生命の幸福を願う】
仏教は、一切の生命の生きる苦しみを憐れんでいます。
究極の幸福を発見したお釈迦さまは、
すべての生命の幸福を目指してその真理を説かれました。
仏教を学ぶ我々も、「すべての生きとし生けるものが幸福でありますように」
という気持ちをつねに念頭に置くべきです。
これがすべての生命に幸福をもたらす確実な方法なのです。
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