バリカンと坊主頭の福楽【 捨てると楽!】

最終更新: 2018年9月4日

協会の記事ではありません。 吉水 秀樹 安養寺住職のfbより紹介です。



坊さんと言えば坊主頭。坊主頭は福楽です。どれくらい私の人生のエネルギーをセーブし、福楽を与えているか量りしれません。さらに文明の進化でバリカンの威力はすさまじいです。

★お金をセーブする ★時間をセーブする ★労力をセーブする ★もろもろの欲をセーブする

☆一番目のお金に関しては、バリカンの価格は七千円くらいです。充電式で、簡単な手入れで壊れにくいです。あとは電気代くらいですが、微々たるものです。もし、散髪屋さんや美容院に通えば、人によって差はあるものの一年では、少なくても2万円~10万円はかかると思われます。

☆お金より、二番目の時間の方が利益は大きいと思います。時は金なりと言いますが、簡単に済ませる男性でも自宅から散髪屋に行く時間、待つ時間、刈ってもらう時間、帰り道の時間、そう考えると一回でも約2時間、一年ではけっこうな手間と時間がかかります。私の散髪は、お風呂に入って0.1ミリ仕様の電動バリカンでします。所要時間は約5分間です。掃除まですべてが5分間で終わります。

☆労力のセーブとは、例えば散髪屋行きません。自宅の風呂場ですから、10秒で行けます。待ち時間や掃除の手間も極小です。もともと短い髪なので、お風呂でそのまま流します。移動時間・散髪時間・掃除時間を合わせて、5分ですから労力も少ないです。それに、セットに悩む時間はありません。ドライヤーも必要ありません。乾燥とセットを合わせて、2秒ほどで終わります。ヘアースタイルを考えることもありません。女性は人生のどれほどの時間と労力を自分の髪の為に使っているでしょうか? その労力と時間とは、実は次の「欲」のことです。つまり、人から良く思われたい、異性に良く見られたい。キレイ・カワイイと自己満足したい。「髪」のために、「欲」のために、とんでもない時間と労力とお金を費やしている人も少なくありません。

☆一番の福楽は「離欲」の道であることです。もともと出家者は世俗の暮らしから離れるために、剃髪したのです。私も若い頃は僧侶の資格をとった後も髪にこだわって、いろいろなヘアースタイルをしていました。それほどの執着はありませんでしたが、やはり異性にもてたいとという欲があったと思います。  十年ほどまえに、そのような欲から離れる証として、坊主頭の決心をしました。ヴィパッサナー冥想に出会った時期です。ほんとうに離欲の道を歩みはじめた訳です。今朝も頭を丸めましたが、頭髪のごとくこころも爽やかで持っているものがありません。これ以上の福楽はありません。

 坊主頭にしているからと言って、離欲の道を歩んでいるかどうかは、ブッダが仰ったように外見ではわかりません。笑い話ですが、綺麗に剃ってピカピカに光った頭に執着しているお坊さんもおられます。袈裟などの持ち物に執着して、何十万・何百万円も費やしている欲に執着したお坊さんもいるので笑えません。

 坊さんには、日本仏教でも、テーラワーダ仏教でも、ホンモノとニセモノがいますが、外見ではわかりません。日本仏教のことは皆さんご存知でしょうが、テーラワーダの世界でも、サマタ冥想の神秘体験にこ執した怪しい坊さんがいるように思います。見た目や肩書には要注意です。仏道は離欲の道です。

『剃りたきは、こころの中の乱れ髪 つむりの髪は、とにもかくにも』




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