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初期仏教月例講演会『調べる力――ブッダの検索術』




講師:アルボムッレ・スマナサーラ長老


この四半世紀で激変したことは、知らないことの「調べ方」です。かつては「調べる」ために、図書館や書店で専門書を開いたり、その道の専門家に直接尋ねたりしました。ネットが発達した現代社会では、スマホに話しかけるだけで、あらゆることが調べられます。それで誰もが有意義な知識を得られる素晴らしい世界が実現したように見えたのですが……。いま、ネットはデマやアクセス稼ぎのために水増しされた屑情報の海になりました。新型コロナウイルス感染症の問題をめぐっても、デマによる買い占め騒ぎや、間違った衛生知識の蔓延で社会が混乱しています。海洋生物を脅かすプラスチックゴミのように、情報のゴミは人類社会を脅かしています。さて、「世間解(lokavidū)」という称号を持つお釈迦様は、誰よりも詳しく「世間(よのなか)」のことをご存じの方でした。ブッダは生命の悩み苦しみを解決するのに必要なデータを瞬時に取り出す「検索の達人」でもあったのです。今回の月例講演会では、初期仏典の教えを参考に一人ひとりが「調べる力」を高めて幸福に達する方法を学んでみましょう。


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