比べること

最終更新: 2019年1月12日




吉水 秀樹

比べること

 ふつう、人は比べることで多くのことを学べ、比べることを学びとさえ考えています。しかし、本当の学びとは事実から始めることであって、知識や結論から生じたものは学びではありません。  比べることで、苦しみが起きるさまをよく見てください。気に入った靴を履いて満足していましたが、新しい靴を見てそれが欲しくなる。自分の持ち物と人の物を比べる。外食するときに店を比べる、同じ料理でも過去の味と比べる。仮に満足が得られたとしてもそれは新たな苦しみの種になっていませんか。  学びは比べることで成長すると思われていますが、事実は逆です。比べることが欲求不満をもたらし、競争や妬みを生み、学びを妨げ、恐怖を引き起こしています。

 仏教では、この「比べる」ことが根本煩悩であり『慢』māna マーナと呼んでいます。長老の言葉によると、「マーナを打ち破ることができたら、その人は悟りに達している」と説かれています。ふつう、「比べる」ことが煩悩だとは気づき難いのです。どうぞ、気づきの冥想で自分で検べてください。


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