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2月23日 冥想日記 『♪ 地獄よいとこ一度はおいで…♪』 






吉水 秀樹 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

協会の記事ではありません。 吉水 秀樹 安養寺住職 のfbより紹介です。

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2月23日 冥想日記 『♪ 地獄よいとこ一度はおいで…♪』    ―地獄にはいっぱい夢や期待がある― ◎スマナサーラ長老がたいへん面白い講話をされました。その内容についての日記です。  最初に、私たちは地獄や天界にイメージをもっていますが、そのイメージは肉体をもった人間界でのイメージなので、完全に間違っています。絵図や文字で描かれた地獄や天界はニセモノです。視覚でイメージすること自体が間違いです。 ★肉体は輪廻しません。輪廻するのはこころです。人間は死んだら肉体をこの世に置いて、去って逝くでしょう。基本肉体のメモリーは消えてなくなります。  次に、こころは肉体のどこにあるのかもわかっていません。それは肉体の次元にないからでしょう。こころは見えるものではなく、それは肉体に依存する、一種のエネルギーです。肉体は輪廻しないので、輪廻はこころの問題です。そのエネルギーが無明・渇愛の為に、次なる肉体(生)を求めることが輪廻を引き起こすのでしょう。  むかし、♪天国よいとこ一度はおいで、酒は旨いし姉ちゃんは綺麗で…♪ って歌がありました。たしかに天国はそうかも知れません。楽しことばかりで、天界の生命は飽くことがありません。  ところが、地獄に堕ちた生命も、♪地獄よいとこ一度はおいで♪ って思っていると言うのです。   普通に考えたら地獄に堕ちたらとんでもないところに生まれて、そこから脱出したいと考えていると思うでしょう。しかし、そのように考えることもできません。地獄の生に執着しているというのが真相のようです。そもそも、彼らはその次元しか知りません。智慧がないのです。  輪廻の正体は渇愛であり執着です。五道の生命はそれぞれの次元の生命に執着する。それが輪廻の原因です。地獄に堕ちた生命が地獄に執着しないなら、そもそも地獄に堕ちることもありません。  人間界で言うなら、人間界とその肉体に執着する人が輪廻します。人生は素晴らしい、生きることは楽しい、健康なこの肉体は素晴らしい、もっと生きたい…、これが無明であり、お釈迦さまの教えの反対です。ですから、「生は苦である」と、苦dukkhaを理解して、肉体に執着しないなら、輪廻しないということになります。あなたが、人間で生まれてよかったと満悦しているなら、それは執着で、輪廻することになります。  ★不幸になるためには期待が必要です。 これは重要なポイントです。期待がまったくないなら、不幸になることもありません。期待を捨てた人には苦しみはありません。   天界と地獄の違い ◇天界 → すべてが瞬時に期待通りになるので期待も要らない → 楽だけが延々と続く ◆地獄 → 期待がいっぱいある → すべてが期待の正反対になる → これが延々と続く  どちらも、業が尽きたら次の世界に転生しますが、物質とこころの生滅サイクルの違いで、想像以上に長く続くので、天界は何万年…地獄は無間・阿鼻地獄… ⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄  長老がある受胎に関するパーリ語の経を読まれました。 その内容は、 『渇愛Taṇhāが輪廻をつくる。渇愛によって、「いいなぁ いいなぁ」という「欲」が生れる。その場所、その場所で、喜びと満足を得ようと努力する。「みなさんはどうですか? 人間に生まれて良かったと思っているでしょう? バカだから」』 ⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄ ※元の動画です。前半の15分で充分ハイライトがあります。一見、簡単な世間話のようですが、聞く人によって非常に深い理解が要ると思います。

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