◎長老の経典解説 相応部 六処偏42-11『バドゥラカ経』を聞いて。


吉水 秀樹 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

協会の記事ではありません。 吉水 秀樹 安養寺住職 のfbより紹介です。

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7月13日 冥想日記  ◎長老の経典解説 相応部 六処偏42-11『バドゥラカ経』を聞いて。  いよいよ明日、退院です。私にとって、入院生活は二週間の宿泊冥想会にもにてました。 ★日常生活から離れる ★家・仕事・趣味からも離れている ★衣食住の心配はない ★基本、しゃべらない ★狭い部屋のベッドの上で二週間の忍耐 ★有り余る時間がある ★冥想と学び、修養の時間はいくらでもある  そんなわけで、スマナサーラ長老のパーリ語経典解説など普段ゆっくりと聞けない法話もたくさん拝聴できました。坐る冥想は足腰が痛むので、一回40分が限度でした。  ところで、当たり前ですが、私は阿羅漢ではありません。「欲」がたくさんあります。といってもそんなに質の悪い欲でもありません。たいてい、見たい、聞きたい、触れたい、といった五欲です。看護婦さんは親切でどの子も可愛いので毎回会うのが楽しみでした。食事は一日三食、満足でした。  なぜこんな話をするのかと言うと、「欲」があるということは、「苦しみ」があるということなのです。実にこのことが、昨日学んだ『バドゥラカ経』の主題でした。  『バドゥラカ経』のポイント、 〇「苦しみ」の生起消滅について鮮やかに説いてある 〇お釈迦さまが、質問者に質問をして、見事に自ら真理を語らせる 〇お釈迦さまの質問は、いつでも簡単に答えられる内容で、それでいて真理に至る お釈迦さまは難解な言葉は使われなかった 〇苦しみの真理を過去の教説や未来の予測でなく、「今ここ」で質問者に答えさせて真理に至る 〇説かれた内容は、時間を超越した真理である。 Akaliko アカーリコ 内容がシンプルなので私の省略した超訳のみです。 ⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄⋄ 『バドゥラカ経』 村長:「尊者よ、なにとぞ私に、苦しみの生起と消滅をお説きください。」 世尊:「村長さん、過去や未来の抽象的な話をしても疑念が残ります。今ここで「苦しみ」の生滅の法を説きましょう。」 世尊:「村長さん、この世にいる人々で、その人が非難されたり、傷つけられたり、殺されたりしたときに、あなたが嘆き悲しみ苦しむ。そのような人々がいますか?」 村長:「世尊よ、確かに私にはそのよう人があります。」 世尊:「では村長さん、この世にいる人々で、その人が非難されたり、傷つけられたり、殺されたりしたときに、あなたがそれほど嘆き悲しみ苦しまない。そのような人々がいますか?」 村長:「確かに私にはそのような人もあります。」 世尊:「では村長よ、いったいどのような因と縁によって、あなたに嘆き悲しみ苦しみが生じるのでしょうか?」 村長:「その人が非難され、傷つけられ、殺されたりしたときに、私に嘆き悲しみ苦しみが生まれるのは、その者に愛着(chandarāgo)があるからです。」 村長:「その人が非難され、傷つけられ、殺されたりしたときに、私に嘆き悲しみ苦しみが生じないのは、その者に愛着(chandarāgo)がないからです。」 世尊:「村長よ、あなたが今、その見出されたことは、時空を超えた深遠な法であり、その法は、過去や未来に関しても変わることのない真理です。」 世尊:「過去に生じたどんな「苦しみ」(dukkha)であれ、すべては「欲」(chanda)を根本とし、「欲」を因縁として生じたのです。」 「なぜなら、「欲」(chanda)が「苦しみ」(dukkha)の根本だからです。 世尊:『また、未来に生じるであろうどんな「苦しみ」であれ、すべては「欲」を根本とし、「欲」を因縁として生じるのです。なぜなら、「欲」が「苦しみ」の根本だからです。』 村長:「これは稀有なことです。尊者よ。これは未曽有のことです。尊者よ。」 村長:『何であれ生ずる「苦しみ」、そのすべては「欲」を根本とし、「欲」を因縁として生ずる。なぜなら、「欲」が「苦しみ」の根本だからである』と。 村長:『世尊よ、私には可愛い息子がいます。もしその子に何か起きたら、私は生きた心地もしないでしょう。「何人も私の息子を苦しめてはならない!」と。』 世尊:『村長さん、何であれ生ずる「苦しみ」、そのすべては「欲」を根本とし、「欲」を因縁として生ずる。なぜなら、「欲」が「苦しみ」の根本だからである』と。 世尊:「村長さん、もしあなたがあなたの息子を産んだあなたの妻に会ったこともなかったら、あなたはその女性に、愛情、愛着、愛執があったでしょうか?」 村長:「尊者よ、会ったこともないのなら、当然それはありません。」 世尊:「村長さん、あなたは見たことにより、聞いたことにより、あるいは触れたことによって、このような愛執の思いが生じたのではありませんか?」 村長:「世尊よ、まさにその通りです。」 世尊:「村長さん、あなたの妻が非難されたり、傷つけられたり、殺されたりしたときに、あなたにどれほどの、嘆き悲しみ苦しみが生じますか?」 村長:「尊者よ、もしそのようなことが起きれば、私は生きた心地もせず、嘆き悲しみ苦しむことでしょう。」 世尊:「村長さん、これらの道理から、このことが知られるべきです。」 『何であれ生ずる「苦しみ」、そのすべては「欲」を根本とし、「欲」を因縁として生ずる。なぜなら、「欲」が「苦しみ」の根本だからである。』と 第11の経。 https://www.youtube.com/watch?v=FJAIcz4ctYY&t=642s

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