貪・ローバ lobha  貪り

📷吉水 秀樹

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協会の記事ではありません。 吉水 秀樹 安養寺住職 のfbより紹介です。

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貪・ローバ lobha  貪り

 眼耳鼻舌身より、情報が入って「まぁいいじゃないか」「いらっしゃい」と受け入れることで、「欲」が生まれます。これは自然に生まれてしまいます。仏教では、「美しい物」「美味しい食物」があるのではなく、触れた感受に自分がどんな態度をとっているかを問題にします。「音楽」という言葉がありますが、この世に音楽があるのではなく、触れた音を聴く人の心に「楽」「楽しい」が生まれて、音楽というのでしょう。

 眼耳鼻舌身だけでなく、「意」で情報・知識(法)を受け取る場合も、楽しくなる場合があります。これは深刻な問題になることがあります。現代は特に、妄想して、妄想して、妄想が止められなくなって、病気になってしまう人がいます。〇〇癖・〇〇依存症・ストーカー…。

 六根(眼耳鼻舌身意)に触れる六境(色声香味触法)という対象を、「ああ、いいものだ」「好き」と受け入れたら、その状態を、貪・ローバ lobha、貪りと言います。世間でいう「あの人は欲張りだ」という欲とはわけが違います。「いい感じ」と無意識的に受け入れたら、「貪」が生まれています。日常の暮らしで、対象を見て、音を聞いて、香りを嗅いで、味を味わって、身体に触れる感じを認識(識)する瞬間に生まれる欲が、「貪・ローバ lobha」という不善心所なのです。  ※ブッダの実践心理学Ⅲ 心所の分析から学んだこと

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