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協会の記事ではありません。
サークル仲間の所感です。
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寺報11月号。
今回はお金のお話です。
私自身「赤貧洗うが如し」のような時期がありましたが、それは自分のことだけに必死だったから。
今は、少しは善いことに使えているので、こころがほぐれて広くなったような気分です。
(以下、こころみ本文です)
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みなさま、こんにちは。
雪駄を履いた瞬間に、足の裏がひやっと感じる季節になりました。
素足でいるとみなさまが心配してくださるのですが、好きでこの恰好をしておりますのでどうぞご安心いただければと思います。
会社員時代もカジュアルな服装の職場にいる期間が長かったので、ストッキングなども履かず、ピターっと密着する窮屈さを感じずに済みました。
同じ理由で、長年腕時計をするのもやめていたのですが、法要の打ち出し(式が始まる合図として本堂の鐘を鳴らすこと)の際に時間がわからず不便でしたので、数年ぶりに腕時計を買うことにしました。
いざ探し始めると欲が出てうっかり高いものを買いそうになりましたが、「いやいや、法要の時につけるだけだから」「多機能は必要ない」と、時間だけがわかるシンプルなものに落ち着きました。
分相応なお買い物が出来て良かったです。
ところが、世の中には分相応なお金の使い方をしない方がいらっしゃるのですね。
これは私の友人から聞いた話です。
友人のお友達が、都内の高級住宅地に不動産を所有する資産家の方と結婚することになりました。
友人はお祝いを伝え、「彼女はこの先安泰だ」と思っていたそうです。
ところがいざ結婚生活に入ると、そのお相手はとてもケチな方で、奥さんにおしゃれもさせない、贈り物もしない、しまいには「財産を減らしたくないから、子供は作りたくない」と言い出したのだそうです。
私はそれ聞いて、そんな考えのお金持ちがいるのかと驚きました。
「分相応なお金の使い方をしない」と聞くと、〝お金がないのにローンを組んで身の丈に合わない高価なものを買う〟というイメージでしたが、〝ものすごくお金が有るのに使わない〟という実例を知ったのが初めてだったからです。
意外かもしれませんが、お釈迦様はお金の使い方についても教えられました。
相手はシガーラさんという在家の方です。
当時のインドは親から家業を継いで生計を立てている人が多かったようです。
そこで、まず収入を4つに分け、半分は仕事に投資します。1/4は自分の生活に使い、残りの1/4は何かがあった時の為に蓄えておきなさいと仰いました。
また同じくシガーラさんに、妻にはたす勤めとして「奥さんを尊敬すること、軽蔑しないこと、不倫しないこと、家の管理をまかせること、装飾品を贈ること」とも教えています。
円満に暮らせる具体的なアドバイスですよね。
もちろん妻が行う勤めもありますが、これはまた別の機会にご紹介します。
(『シガーラ教誡経』より)
倹約とは違って、ケチ・物惜しみのこころは煩悩です。
どんなに自分のお金が有っても、そのこころでいる限り幸せを感じることは出来ません。
これはお金だけではなく、物も知識も同じこと。分かち合う喜びによって幸福を感じるのです。
お幸せでありますように。
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