中村元博士とスマナサーラ長老~1995年の邂逅|佐藤哲朗(nāgita)
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Tetsuro Sato
中村元博士とスマナサーラ長老~1995年の邂逅|佐藤哲朗(nāgita) https://note.com/naagita/n/na9df731e5346?sub_rt=share_pw noteで記事を公開しました。読んでみて頂ければ幸いです。
中村元博士とスマナサーラ長老~1995年の邂逅
佐藤哲朗(nāgita)
2026年7月6日 12:02
ある夜、国立国会図書館サイトを逍遥した際、「仏教研究の新しい方向 Vipassanāについて」(『東方』十一号、一九九五年十二月刊)なる記事が目に止まりました。
東方 (11) | NDLサーチ | 国立国会図書館
そこには、ある比丘の法話に触発された「知の巨人」による、現代の仏教研究が抱える課題と進むべき未来への提言が記されていたのです。
戦後日本のインド学・仏教学を牽引した故・中村元博士(一九一二~一九九九)は、同年八月二七日に放映されたNHK『こころの時代』(司会:金光寿郎)の中で、ヴィパッサナー瞑想の理論と実践について説くアルボムッレ・スマナサーラ長老を目の当たりにします。
中村元 (哲学者) - Wikipedia
当時博士は、西洋の近代文献学を輸入した日本のインド学研究が、「二重のピンボケ」状態、つまり西洋人によるインド文献の解釈と、日本人の読解力という二重のフィルターによって歪められている現状に忸怩たる思いを抱いていました。考古学資料の活用等である程度補えても、心の内側、内面的なことがらについて、「二重のピンボケ」を是正することは難しいと。
テーラワーダ仏教をその伝統の只中で体得した僧侶であり、しかも日本語に長け日本文化にも深い見識をそなえた長老の説法は、中村博士にとって「インド学の限界」を突破する稀有な事例に思えたのです。
この出会いを後学に伝えるべく、博士はNHKの許諾を得て対談の内容を『東方』誌面の巻頭言に長文にわたり引用します。これは文献学と仏道実践を不可分となし、「生きた仏教」の研究を進めてほしいと願った、碩学の遺言だったのだと思います。そして、スマナサーラ長老の来日がまさに「第二の仏教伝来」であった傍証とも言えるでしょう。
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拙YouTubeチャンネルにて配信した「中村元博士とスマナサーラ長老 1995年の邂逅|深夜対談(星飛雄馬✕佐藤哲朗)」では、当該記事を関連資料と併せて詳しく紹介しています。ご覧頂ければ幸いです。
初出:『パティパダー』日本テーラワーダ仏教協会月刊機関誌,2026年6月号編集後記
生きとし生けるものが幸せでありますように



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