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協会の記事ではありません。
サークル仲間の所感です。
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2日 ·
寺報9月号。
今回は『慈悲喜捨(四無量心)』についてです。
お月参りと郵送のみなさまには、『慈悲の瞑想』リーフレットをセットでお渡しいたします。
こころが慈悲喜捨で満杯になるよう、ぜひ繰り返し繰り返し念じてみてください。
実践する法友の方々もゴキブリが怖くなくなったんですって!
(以下、こころみ本文です)
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みなさま、こんにちは。
日中はセミの声、夜はコオロギの音。
季節は夏から秋へ移り変わっていますね。
みなさまはどんな夏を過ごされましたでしょうか。
浄聖院の夏は蚊やゴキブリさんたちが元気に動き回るので、人間も一緒になって元気に虫取り網を振って過ごす日々でした。
さて今号では、お釈迦様が「このようなこころを育てて下さい」と仰った〝慈悲喜捨(四無量心)〟についてお伝えします。
慈・悲・喜・捨、それぞれ別々のこころですので、ひとつずつご紹介しましょう。
①慈(Mettā)
~幸せでありますように~
「不幸になりたい」と思っている人はいません。
「私は幸せでありたい」ので、まずはそれを認めます。
そして、まわりの人々、生きとし生けるすべてのものに対しても、同じように幸せでありますようにと優しい気持ちを向けます。
慈とは友情のような優しいこころです。
②悲(Karuṇā)
~悩み苦しみがなくなりますように~
「悲しい」と感情的になるのでも、上から目線で「かわいそうに」と思うのでもありません。
たとえ自分に対して嫌なことをしてくる人がいても、「あの人も苦しんでいるのだな」と心配します。
悲とは他の生命の悩み苦しみを無くしてあげたいと思うこころです。
③喜(Muditā)
~願いごとが叶えられますように~
他者の幸せを目の当たりにした場合、どんな気分になるでしょう?
そこで嫉妬しても自分が苦しむだけですね。
「良かった!みんな穏やかでストレスなく生きてね」と一緒に喜んでしまえばよいのです。
喜とは他の生命の幸福を喜ぶこころです。
④捨(Upekkhā)
~悟りの光(智慧)が現れますように~
「差別はけしからん!」と思ってはいても、外見や肩書や家柄などで相手を見て、態度を変えてしまうのが私たちです。
捨はちょっと難しいのですが、普遍的な真理の立場から生命を観ること。落ち着いてよく観察し、偏見を持たずにいること。
捨とは差別のない平等なこころです。
最初からこの四無量心が備わって生まれてくれば良いのですが、残念ながらそうではありません。
はじめは①慈から、そして②悲→③喜→④捨と、順番に育てていくものです。
私たちは必ず他の生命と関わりを持たなくてはなりませんので、いつでもこの4つのこころのどれかで接するようにしましょう。
私にとってゴキブリは身の毛もよだつ恐ろしい生きものでした。
でも忍者のような身体能力やそのための体のつくりを知ると、その進化に感心します。
私たちが熊やサメに会いたくないように、ゴキブリも人間に会いたくないようで、必死に逃げて隠れますよね。
捕まえて外に逃がす時にも結構な恐怖を与えているのだと思うと、なんだか申し訳なくなります。
無事に生きていたいと思う気持ちは私たちと変わらないのですから。
生命に対していつでも慈悲喜捨のこころで生きる、これがまわりだけでなく自分の幸福のための道でもあるのです。
お幸せでありますように。
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